- 皮下腫瘍
1.1.粉瘤(ふんりゅう)
1.2.脂肪種(しぼうしゅ) - 皮膚腫瘍(いぼ、ほくろ)
- 皮膚・皮下腫瘍の治療費
顔面の皮膚・皮下腫瘍については、術後の整容性の観点から当院では手術をしておりません。
ご了承ください。
粉瘤(ふんりゅう)
粉瘤(ふんりゅう)とは、皮膚の直下のできものです。
アテロームとも呼ばれます。
一般的には「脂肪のかたまり」とも呼ばれますが、脂肪ではありません。
粉瘤は皮膚の直下で皮膚が落ち込んで袋状になったような構造をしています。
本来は垢(あか)として皮膚から剥げ落ちる角質や皮脂が袋の中に溜まっていき、だんだんと大きくなります。
粉瘤は皮膚と一部つながっていることが多く、菌が入って感染を起こすと赤く腫れあがります。
【治療方法】
治療方法は手術のみになります。
手術といっても局所麻酔で行う簡単なもので、短時間で終わります。
感染を起こしていない粉瘤は1回の手術で治すことができ、痛みや治療日数も少なくて済みます。
しかし感染を起こすと赤く腫れあがっているところに局所麻酔をして、切って膿を出さなければならなくなり、痛みだけでなく治るのに時間もかかります。
さらに、袋状の壁をすべて取らないと再び感染を起こします。
当院では再び感染を起こさないよう、袋状の壁をすべて摘出するようにしています。
感染を起こしている粉瘤を治す方法は、1回で取る方法と2回に分けて取る方法があります。
当院ではどちらの方法にも対応可能です。
顔面の粉瘤については、術後の整容性の観点から当院では手術をしておりません。
ご了承ください。
脂肪腫(しぼうしゅ)
皮膚の下にできる軟らかいできもので、こちらは粉瘤と違い、本当の脂肪組織が腫瘍化したものです。
脂肪組織がある場所にはどこにでもできますが、背中等の体幹に多く見られます。
体の表面にあるものはほとんどの場合良性ですが、後腹膜(お腹の後ろ側)にできるものは悪性(脂肪肉腫)の頻度が高くなります。
【治療方法】
体の表面にある脂肪腫の治療方法は、手術のみになります。
放置するとだんだん大きくなります。20cm以上になることもあります。
基本的には表面にある5cm以下のものは局所麻酔で摘出することが可能ですが、深い位置にあるものや5cmを超えると全身麻酔が必要になります。
全身麻酔下の手術はほとんどの医療機関では入院が必要になりますが、当院では全身麻酔が必要な脂肪腫でもできる限り日帰りで手術できるようにいたします。
(体の奥深くの脂肪腫は入院治療が必要になりますので日帰り手術はできません。)
皮膚腫瘍(いぼ、ほくろ)
「いぼ」や「ほくろ」等の皮膚腫瘍も日帰りで治療することができます。
局所麻酔で、手術時間は5分~30分です。
顔面の皮膚・皮下腫瘍については、術後の整容性の観点から当院では手術をしておりません。
ご了承ください。
皮膚・皮下腫瘍の治療費
皮膚・皮下腫瘍の治療は保険診療で行うことができます。
治療費用は、保険の負担割合、腫瘍の大きさ、麻酔方法によって異なります。
当院での治療費用の目安をお示しいたします。
腫瘍の大きさ | 3cm未満 | 3~6cm | 粉瘤を2回に分けて治療する場合 |
3割負担 | 約6,000円 | 約12,000円* | 約8,500円 |
2割負担 | 約4,000円 | 約8,000円* | 約5,600円 |
1割負担 | 約2,000円 | 約4,000円* | 約2,800円 |
*腫瘍の大きさが5㎝を超える場合は、麻酔方法・費用が変わることがあります。
当院ではクレジットカードがご利用いただけます。
また、当院は院内処方ですので同じ薬をもらっても院外薬局より1,500円以上(3割負担で500円以上)お安くなります。