肛門科疾患の患者様から寄せられる、よくあるご質問をご紹介いたします。
以下、クリックで開きます。
座薬や軟膏、内服等の市販薬で痔核(いぼ痔)が治ると思って使用している患者様は多いです。
薬は痛みや腫れを一時的に和らげる効果がありますが、痔核自体は静脈の瘤(こぶ)でできていますので、薬で消えてしまうことはありません。
むしろ、痛みや腫れが無い場合は座薬や軟膏を使う必要はなく、生活習慣の改善や便を軟らかくする薬等で大きくなるのを防ぐことができます。
当院では、それぞれの患者様に適したお薬の処方や生活習慣指導を行いますので遠慮なくご相談ください。
痔核(いぼ痔)を注射で治すALTA療法は、切る治療(結紮切除術)と比べて痛みが軽く、とても優れた治療法です。
当院でもALTA療法は、薬で治らない場合の第1選択としています。
しかし、すべての痔核がALTA療法で治せるわけではありません。
治らないのに何回もALTA療法を受けている患者様を目にすることがありますが、治療費もその都度かかり、お勧めできません。
当院ではできるだけ痛くない治療を優先することに加え、患者様に経済的負担がかからないように心掛けています。
痔核や肛門周囲膿瘍、癌など肛門が痛くなる疾患には様々なものがありますが、何もないのに痛くなることもあり、特発性肛門痛症と呼ばれています。
特発性とは、何も原因がない場合に付けられる医学用語です。
夜中に突然肛門の奥が痛くなり、20分以内に治まることが多いです。
はっきりとした原因は不明ですが、肛門括約筋の痙攣が考えられています。
肛門は便が漏れないように常に括約筋が締まっている状態ですが、精神的なストレスによって不安や緊張が高まると過剰に括約筋が締まって痙攣し、痛みとなります。
また、直腸内に便が溜まると、括約筋が反応して締まりやすくなりますので、直腸内に便を溜めないことも必要です。
特発性という名のとおり、他に病気がないことを確認して初めて診断できる疾患ですので、思い当たる症状がある場合はご相談ください。
肛門周囲の皮膚はとてもデリケートで、下痢等で便がついたりすると簡単に皮膚炎を起こします。
さらに乾きにくい場所であることから真菌(カビ)感染を合併しやすく、かゆみの原因となります。
そのほかでは、近年では清潔を意識するあまりウォシュレットやボディーソープで洗いすぎたりトイレットペーパーで拭き取りすぎたりすることが原因のことが多くなってきました。
いずれの場合も生活習慣指導や内服薬、外用薬で良くなる場合が多いですので遠慮なくご相談ください。
肛門疾患は、恥ずかしさから受診をためらう患者様が多く、長年悩んだ後、病状が進行してから初めて受診されることが少なくありません。
当院では、受付や待合で病状の聞き取りをしないよう、プライバシーに配慮しています。
診察時にも患者様が恥ずかしい思いをしないように心掛けています。
また、当院は肛門疾患以外の患者様も来院されますので、当院への通院=(イコール)肛門疾患とイメージされることもございません。
病状的にも早めに受診していただいた方が治療の選択肢が増え、体への負担も軽減されます。
お尻の症状で困っている方は遠慮なくご相談ください。
診察には必ず看護師が立ち会います。
左を下にして横向きになり、膝を抱えるような体勢で診察をします。
肛門内部の診察・検査が必要な場合は、まず指で診察をし、しこりや狭窄の有無を確認します。
次に、筒状または二枚貝状の器具を挿入して診察をします。
診察器具は細いものを使用し、できる限り痛みを感じることが無いように心掛けています。
肛門の診察や検査は患者様から見えない部位であることから不安も強くなりますので、前もって何をするかお声掛けしてから行うようにしております。
特に服装の制限はございません。
女性患者様の場合、パンツ(ズボン)でもスカートでも差し支えありません。
生理中でも診察には差し支えありません。
診察時にその旨お伝えください。
当院は、乳幼児のお子様を連れて来られることは全く差し支えございません。
診察室にもご一緒に入れます。
待合でお待ちになるのが難しい場合はカーテン付きの点滴室をご利用いただけますので、ご遠慮なくお越しください。
ご出産を契機に痔ができたり悪化したりすることは、よくあります。
授乳中は手術や薬の治療に制限がかかりますが、当院ではできる限りの対応をさせていただきます。
また、待ち時間にカーテン付きの点滴室をご利用いただけますので、ご遠慮なくお越しください。
ご予約時やご来院された時に、授乳中であることをお伝えいただけると助かります。
当院に女性医師はいません。
当院では女性患者様に配慮し、受付や待合で病状の聞き取りをしないようにしています。
当院は入院施設がございませんので入院はできません。
術後に提携医療機関に入院することができますのでご希望される場合はお伝えください。
生命保険会社にご確認をお願いいたします。
土曜日は提携医療機関の都合上、対応できません。
はい。ご利用いただけます。
カードの種類につきましては受付でご確認ください。